CLINKSのAIへの取り組み|全社員が使いこなす「AI DRIVEN COMPANY」への挑戦

こんにちは、広報部のぴちももです。
近年、生成AIの登場により、世界の働き方は大きく変わろうとしています。
ビジネスにおける文章作成、データ分析、プログラミング、デザインなど、あらゆる領域でAIが活用されるようになり、企業にとって「どのようにAIを導入するか」が経営課題のひとつとなっています。
CLINKS株式会社も例外ではなく、「AI DRIVEN COMPANY」を掲げ、全社員がAIを使いこなす会社を目指しています。
本記事では、CLINKSが取り組んでいるAI活用の仕組みや具体的な事例をご紹介します。


AI導入を進める企業は増えていますが、その多くは一部の部門や専門家にとどまっています。
CLINKSが掲げる「AI DRIVEN COMPANY」は、社員一人ひとりが日常業務でAIを使える状態を目指すものです。
弊社代表取締役の河原は、「AIが仕事を奪うのではなく、AIを使わない人間が、AIを使う人間に仕事を奪われる」という言葉を社員に伝えています。これはAIを恐れるのではなく、積極的に使いこなす姿勢こそが、これからの働き方に不可欠であることを示しています。
その考えのもと、CLINKSではエンジニア社員が業務に生成AIを活用することで、より効率的かつ高品質な技術提供を可能にするため、さまざまな生成AI導入プロジェクトを開始しています。

AI推進を象徴する取り組みのひとつが、コーポレートロゴ刷新です。
CLINKSは、2024年10月に創業時のロゴを変更し、コーポレートメッセージも「Motivational Engineer」から「AI DRIVEN COMPANY」へと刷新。
AIを経営戦略の中心に据え、常に挑戦し続けるという強い決意を表明しました。
立体的で力強い右肩上がりの矢印によって会社の成長を表現し、コーポレートサイトに合わせた黄色のグラデーションと黒色を合わせることで平面でありながら立体的かつ、未来的・先進的な印象に仕上げています。
ロゴタイプは「AI」を太くすることで、AIを視覚的にも強調したデザインになっています。
ロゴ刷新は単なるビジュアル変更ではなく、会社全体がAI時代に合わせて進化する姿勢を内外に示すシンボルとなっています。

全社的にAIを活用するためには、まず社員が知識とスキルを身につける必要があります。
そのためCLINKSでは、生成AIパスポート試験の全社員取得計画を推進しています。
2024年2月から経営層や管理職が率先し、AIリテラシーの重要性を社内に示しました。
現時点では、全社員の8割以上にあたる1,030名(2025年9月時点)が既に資格を取得しています。
新人から管理職まで、職種を問わず学べる仕組みにより、AI活用が“当たり前のスキル”として社内全体に定着しています。
※上記記事の受験者数は、2024年9月時点のものです

AIを安全に業務へ取り入れるには、セキュリティや情報管理の仕組みが欠かせません。
そこでCLINKSでは、企業専用のクローズド環境で安心して利用できる生成AIツール「ナレフルチャット」を独自に開発しました。
この「ナレフルチャット」を全社的に導入し、高い意識を持ちつつセキュアな環境でAIを活用できる体制を構築しました。
ナレフルチャットの特徴
セキュリティ対策
学習データに利用されない”API”を活用しているため、セキュリティを確保しながら機密情報や顧客情報も安心して利用可能
タイムライン機能
社員同士がプロンプトや活用事例を共有でき、社内ナレッジの蓄積と横展開が進む
カスタマイズ性
CLINKS独自の社内データを取り込み、通常のAIにはない“社内専用の回答”が得られる
マルチデバイス対応
PCだけでなくスマートフォンからも利用でき、現場やリモートワークでも活用しやすい
こうした仕組みによって、安心して業務にAIを組み込める環境が整っています。

CLINKSは、AIを社内業務に活用するだけでなく、社外のユーザー体験向上にも積極的に取り入れています。その一例が、コーポレートサイトに実装した「CLINKS Chat AI」です。
このAIチャットは、コーポレートサイトからすぐに利用でき、訪問者が知りたいことを自由に質問できます。
「現在の在宅勤務率は?」「職場の雰囲気を教えて」「主要な事業は何ですか?」といった質問に対して、リアルタイムで回答が返ってくる仕組みです。従来のようにユーザー自身が複数のページを探し回る必要がなく、効率的に欲しい情報へアクセスできます。
CLINKS Chat AIは、企業情報を伝えるだけでなく、来訪者にとっての“会話の入り口”として機能し、企業理解や問い合わせまでの流れを大きく変える存在となっています。

AI活用を一過性の取り組みで終わらせず、日常の業務に根付かせるために、CLINKSでは文化づくりを重視しています。そのための以下仕組みを実施しています。
AI活用コンテスト
社内のAI技術の浸透を図るため、外部審査員を招き、AI技術を用いたアイデアを競うコンテストを定期開催しています。「業務効率化につながるプロンプト作成」「新規サービスに発展するアイデア提案」など、参加者はチームや個人で発表を行い、社内のエンジニアやバックオフィス、営業担当など職種を越えて交流する機会にもなっています。
コンテストを通じて生まれたアイデアが、そのまま業務改善や新規プロジェクトにつながるケースも少なくありません。
AI活用事例表彰
日々の業務でAIを取り入れ、成果を上げた取り組みを評価する制度です。優れた活用事例は表彰され、全社員に共有されます。
「新人社員が資料作成をAIで効率化し1時間で提案書を完成させた」「エンジニアがAIでテスト工程を短縮し、チーム全体の工数を削減した」など、具体的な成果が注目されることで、他の社員が学び、自分の業務にも取り入れる循環が生まれています。
これらにより、AI活用は“個人の工夫”ではなく“会社全体の財産”として広がっています。
実際に社員がどのようにAIを活用しているのか、その具体的な事例をご紹介します。
1. マーケティング業務
・Google Analytics 4(GA4)のレポートをAIで自動生成
・広告コピーや記事タイトルのたたき台をAIで作成
・SNSの投稿内容や企画の案出し、文章の校正作業
データ分析やクリエイティブ作業の時間を1/5以下に削減
2. エンジニアリング業務
・Pythonコードの差分チェックをAIが自動化
・テスト工程をAIで効率化
数時間かかっていた作業を数十分に短縮し、開発スピードが向上
3. 営業・デザイン業務
・提案資料やデザイン、構成をAIが提案
・営業資料のたたき台をAIで生成
資料作成時間を 半日 → 約2時間 に削減し、顧客対応に集中できるように
4. バックオフィス業務
・AI相談ログの作成、匿名で仕事やプライベートの悩みを相談できる窓口として運用
・過去ログと各種社内規程から、相談内容に即した回答を自動生成
社員が気軽に相談できる環境を整えつつ、問い合わせ対応のスピードが向上し、総務業務の負担を大幅に軽減
「AIを一部の専門家だけが使うものではなく、誰もが日常的に活用できる時代へ」
AIを活用することで、働き方は大きく変わります。
CLINKSが目指しているのは、誰もがAIを活用し、自分の力を最大限に伸ばすことによって企業が発展する時代です。これらの取り組みを通して、未来の実現に向け、CLINKSは本気で取り組んでいきます。
今後は「AI DRIVEN COMPANY」として、従来の高いモチベーションはそのままにAIを導入し一段階ステップアップしたエンジニア集団を目指してまいります。
この記事の執筆者

ぴちもも
2019年にCLINKS株式会社へ入社。
広報部では、主にサイト運用やコラム記事の執筆を担当。
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