生成AIパスポート研修とは?内容・効果・試験対策まで講師が徹底解説【講師インタビュー】
ChatGPTをはじめとした生成AIの活用が急速に広がる一方で、「業務で使ってみたいが、正しく使えるか不安」、「安全な使い方やリスクが分からない」と感じている方も多いのではないでしょうか。
こうした背景から、生成AIを“安全に・正しく・ビジネスで使うための基礎力”を身につける資格として注目されているのが、生成AIパスポートです。
CLINKSでは、生成AIの基礎理解と適切な活用を身につけるために生成AIパスポート研修を実施しています。
本記事では、CLINKSの生成AIパスポート研修について、実際に講師を担当している社員へのインタビューをもとに、研修で学べる内容や試験対策の考え方、ビジネス現場で役立つポイントなど、分かりやすく解説します。
試験合格者目線で生成AIパスポート試験の試験対策や勉強方法も公開しています。
これから受験を予定している方は、ぜひこちらもご確認ください!
目次

研修部署にて講師を務める村田さん。
中高生を対象とした学習塾の講師を7~8年ほど勤め、2016年にCLINKSへ中途入社。
入社後は約3年間、客先常駐としてヘルプデスク業務に従事し、ITの現場を支えてきました。
その後、前職での経験を活かし、社内公募制度を通じて研修部門の講師へ。
2019年からは、新入社員研修や外部向け研修を中心に講師を務め、IT未経験者にも分かりやすく伝える研修に定評があります。
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生成AIパスポート研修の内容を簡単に教えてください
生成AIパスポート研修は、生成AIパスポート資格の合格を目標とした座学中心の研修です。
実際に生成AIを操作するというよりも、AIの歴史や仕組みといった基礎的な背景理解を重視しています。
研修では、ChatGPTのような文章生成AIだけでなく、音楽や動画を生成するAIなど、生成AIの種類やできることについても幅広く学びます。
また、生成AIに関連する法律やルールも重要なテーマとして扱い、ビジネスで活用するうえで欠かせない知識を身につけます。
専門的な事前知識は不要ですが、覚える内容は比較的多いため、生成AIを正しく理解するための土台を築く研修といえる内容です。
生成AIパスポート研修を実施するようになった背景を教えてください
生成AIパスポート研修は、「AI DRIVEN COMPANY」を目指すという会社方針を背景にスタートしました。
以前から社内では、全社員が共通して身につけられるAIリテラシーの必要性が話題となっており、その取り組みの一環として生成AIパスポートが選ばれました。
専門性が高すぎず、AIの基礎を体系的に学べる資格であることから、全社員向けの教育に適した内容であると判断して、2024年から生成AIパスポート研修を実施しています。
CLINKSの生成AIパスポート全社員取得に向けての取り組みは以下の記事でご紹介しております。
生成AIパスポート研修の中で、講師として受講者に教える際に特に大切にしているポイントは何ですか?
自分自身の考えをもって生成AIを利用して欲しいので、”知識を得てもらう”ことを大切にしています。
生成AIは、使うだけならハードルは高くありません。
画面に入力すれば反応が返ってくるため、誰でも直感的に使い始められます。
一方で、初心者の方の中には、生成AIに対して不安やネガティブな印象を持っている方も少なくありません。そうした疑問や警戒心を持つこと自体は大切ですが、知識がないままだと、その不安が正しいのか、過度なのかを判断できません。
研修では、生成AIの仕組みやリスク、法律・ルールなどの基礎知識を通じて、メリット・デメリットを多角的に捉えられるようになることを重視しています。
そのうえで「ただ生成AIを使う」のではなく、「どう使えば安全で効果的か」「どういう使い方は避けるべきか」を自分で判断できる生成AIリテラシーを身につけてほしいです。
そのための土台を作ることが、生成AIパスポート研修の役割だと考えています。
生成AIパスポート研修を受けると受講者はどんな力が身に付きますか?
生成AIの活用は、特別なテクニックよりも「正しく理解して安全に使う力」が重要です。
この研修では、生成AIリテラシーとして、生成AIが何か、どんな仕組みで動いているのかといった基礎理解を身につけます。
あわせて、業務利用で特に重要なセキュリティ面も学びます。
例えば、入力してはいけない情報(機密情報や個人情報など)を誤って扱ってしまうリスクを理解し、トラブルを避け、生成AIを正しく判断しながら活用できる力が身につく点が、この研修の大きな特徴です。
生成AIパスポート試験の出題傾向を踏まえて、研修ではどんな観点を重視していますか?
生成AIパスポート試験は、一般的なIT資格と比べて、内容のアップデートが非常に頻繁に行われます。
教科書も年ごとに改訂されていて、新しいAIモデルや関連法規が継続的に追加されています。
そのため研修では、最新の動向を意識した学習を特に重視しています。
新しく登場したAIモデルや制度は出題されやすい傾向があるため、「何が変わったのか」「なぜ変わったのか」を押さえることを大切にしています。
変化の早い分野だからこそ、常に新しい情報に目を向ける姿勢を持つことが、試験対策としても重要だと考えています。
試験勉強において、AI初心者がつまずきやすいポイントと、その克服方法について教えてください
AI初心者が最初につまずきやすいのは、専門用語の多さです。
カタカナ用語が次々に出てくるうえに、生成AIに関連する法律の話も出てくるため、特に初学者の方は難しく感じやすいポイントだと思います。
そこで研修では、克服方法として覚えづらい用語をそのまま暗記するのではなく、生成AIを学習に活用する方法を紹介しています。例えば、用語をまとめた資料を生成AIに読み込ませ、意味の一覧を作ったり、クイズ形式にして復習したりすることで、理解を深めやすくなります。
学習の段階から生成AIを使うことで、「こう指示すると分かりやすい」「もっと効率的に学べる」といった気づきも得られます。指示の出し方を試行錯誤すること自体も良い練習になるので、まずは多く触れて慣れていくのがおすすめです。
研修内容は、実際のビジネス現場でどんな場面に役立つと感じますか?
生成AIパスポートは、ビジネスでの「AIの使いどころ」を広げる場面で役立つと感じます。
生成AIの種類や、できること・苦手なことが整理されており、自己流で触っているだけでは気づきにくい活用例を知るきっかけになります。
そのため、研修で生成AIパスポートを学び新しい視点を得ることで、自分の業務にどう落とし込めるかを考えやすくなります。
同時に、生成AIの注意点やデメリット、セキュリティ上のリスクも学べるため、「何をすべきか」だけでなく「何をしてはいけないか」の判断軸が持てるようになります。
業務で生成AIの利用が広がるほど自己判断が増えやすいからこそ、事前にリスクラインを理解しておくことが、現場で安全に活用するうえで大きな助けになると思います。
生成AIパスポートの試験対策として、効率的な勉強方法や試験の合格率を上げるために、受講者が意識すべきポイントを教えてください
AIに興味があって基礎知識がある方は、既に理解している章は軽く復習する程度でも十分だと思います。
逆に初心者の方でも、公式テキストや講座は基礎から順に学べる構成なので、無理なく進められます。
試験対策として効率を重視するなら、公式テキストの内容に沿って学ぶのが近道です。
出題はテキストの文章表現にかなり準拠しているため、概念理解に加えて「公式テキストではどう説明しているか」を意識して読むと得点につながりやすくなります。
また、生成AIパスポートは「正しいもの」だけでなく「〜でないもの」「誤っているもの」を選ばせる問題が比較的多い印象です。設問の否定表現を見落とすと失点しやすいので、問題文を丁寧に確認しながら解くことが合格率アップのポイントになります。
企業として生成AIリテラシーを高める必要性について、どのように考えていますか?
日本では、米国や中国と比べて生成AIへの投資や導入がまだ大きく進んでいない一方で、セキュリティ事故や著作権トラブルなど「使い方を誤って問題になるケース」は耳にします。
仕組みやルールがよく分からないまま危険性だけが強調されると、現場は不安が先に立ち、「何に使えばいいのか分からない」「メリットよりデメリットが目につく」という状況になりやすいと思います。
だからこそ企業には、生成AIをどう使うか以前に、「そもそも生成AIとは何か」「何ができて、何が苦手で、どこにリスクがあるのか」を共通理解として持つための生成AIリテラシーが必要だと思います。
基礎知識があるだけで、適切な活用判断ができるようになり、過度に怖がることも、逆に無防備に使うことも減らせます。
その意味で、会社として生成AIパスポートなどの取得を推奨し、全社員のリテラシーを底上げする取り組みは有効です。単にツールを導入するのではなく、学習を通じて安全な活用の土台を作ることこそが企業にとって重要だと感じています。
最後に、これから生成AIを学ぶ方へメッセージをお願いします
生成AIを使い始めること自体は、実はとても簡単です。
今は、すでに多くのPCにGeminiやCopilotなどの生成AIが組み込まれており、特別に構えなくても、すぐに使い始めることができます。
「使いこなさなきゃ」と構えすぎる必要はありません。
ただ、だからこそ大切なのは、何となく使うのではなく「生成AIとは何か」「どんな仕組みで動くのか」「得意・不得意は何か」「注意すべきリスクは何か」を理解したうえで活用することです。
AIが中心なのではなく、判断するのは人間です。
知識を持って使えば、面白さも増えますし、セキュリティや著作権などのトラブルも避けやすくなります。テクニックより先に、まずは基礎から。
そうしたことを理解したうえで生成AIを使える人になっていくことが、これからの価値につながると思います。ぜひ、判断できる力を身につけたうえで、生成AIを活用してみてほしいと思います。

生成AIパスポート研修は、生成AIを「便利なツール」として使うだけでなく、正しく理解し、リスクを避けながら業務に活かすための土台をつくる研修です。
今回の講師インタビューでは、研修の狙いから試験対策の考え方、初心者がつまずきやすいポイント、現場で役立つ活用イメージまで具体的に伺いました。
これから受験を検討している方は、まずは研修で扱う基礎を押さえたうえで、出題観点に沿って演習と復習を回すのがおすすめです。
企業としても、生成AI活用を「個人のスキル」にとどめず、共通言語とルールを整備していくことが、活用のスピードと安全性を両立する近道になります。
CLINKSでは、生成AIパスポート資格の取得を目標とした研修を実施しています。
生成AIの基礎知識から、ビジネスで活用するうえでの注意点までを分かりやすく解説し、「使える」「判断できる」人材の育成をサポートします。
- 生成AIを業務に取り入れたいが、何から始めればよいか分からない
- 社員全体の生成AIリテラシーを高めたい
- 資格取得を通じて、共通認識を持たせたい
「エンジニアに挑戦したい」
「資格を取得してキャリアを築きたい」
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